兵庫県尼崎市の市立尼崎高校の体罰問題を受け、市教育委員会は28日、体罰根絶に向けた取り組みに助言をしてもらおうと、元全日本女子バレーボール監督の柳本晶一氏(68)に非常勤顧問を委嘱した。任期は来年3月末までの約7カ月間。
柳本氏は、大阪市立桜宮高校男子バスケットボール部の主将が顧問の教諭から暴行を受けて自殺する問題が起きた際にも、大阪市教委の顧問に就任。部活動改革に関わった。
尼崎市教委は「一流の指導者としての経験、大阪でスポーツ指導の改革に取り組んだ知見をもとにアドバイスを」と就任を依頼した。柳本氏は就任式で「現場の教諭たちとも面談したい」と抱負を語った。
市立尼崎高では今年4月、男子バレーボール部コーチの臨時講師による平手打ちで部員が一時意識を失い、鼓膜裂傷を負った。その後の市教委の調査で、同部や硬式野球部で指導者らの体罰が常態化していたことが明らかになった。(宮武努)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル